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ロードバイク用ステムの選び方とおすすめモデル8選。最初のポジション出しから軽量化・剛性UPまで!【アルミ編】

WRITTEN BY黒柳卓真

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目次

  1. ロードバイク用 アルミ ステムのメリット・選び方
  2. ロードバイク用 アルミ ステムのデメリット・注意点
  3. ロードバイク用 アルミ ステムのおすすめ8選
  4. ロードバイク用 アルミ ステムを手放すなら

1. ロードバイク用 アルミ ステムのメリット・選び方

種類が多く、低価格のものから高性能まで好きなものを選べる

アルミステムの場合、素材のグレードを落として価格を抑えたエントリーモデルから、鍛造仕上げを行い剛性をUPさせたモデル、切削加工を行い軽量に仕上げたモデルなどとにかく種類が豊富です。

さらに同モデルの中でも複数のカラーが用意されていたりと、デザイン性の面でも自分のバイクに合わせて選ぶことができます。ポジションの変更はもちろん、見た目や軽量性といった自分の欲しいポイントに合わせてアップグレードするのもオススメですよ。

角度・長さは細かく変えて、自分に合ったものを探すべし

ほとんどの人はポジション調整のためにステム交換を行うと思いますが、今のバイクをより軽量化したいから、ステムもハイグレードにしよう!と思う人も少なくないはず。 しかしながら、ここでいきなり高価格帯のステムを購入するのはあまりオススメできません。 なぜなら、もし体に合わなかった際に

・もう一本長さの違うステムを買う
・ポジションに違和感を覚えたままごまかして乗る

という二択になってしまうからです。ハイグレードのステムを二本も買うのは経済的になかなか厳しいものがありますし、一方ポジションに違和感を覚えたまま乗った場合だとケガのリスクが高まります。

ステムというのは長さを10mm変えるだけでバイクの操作性をガラリと変えてしまうほどのパーツです。特に体に合っていないものを無理に使う場合、乗車姿勢もスマートでなくなり「バイクに乗らされている」ような雰囲気が出ます。エントリーグレードでも、きっちりとポジションを出して「バイクを乗りこなせる」ようなステム長を見つけてから、グレードを上げていくほうが確実です。それに、予備のステムがいくつかあれば将来バイクを乗り換えた際のポジション出しも簡単ですよ。

2. ロードバイク用 アルミ ステムのデメリット・注意点

金属である以上、サビが生じる恐れがある

ステムは顔からの汗がモロに落ちてくるような位置にありため、特に夏場やヒルクライム、ローラートレーニングをした後にそのままバイクを放置するとサビが発生してしまうことも…。ステム本体にサビができることはあまりないですが、ボルト部分は汚れを拭かずにそのまま使い続けた場合かなりの確率でサビが生じてきます。もちろんチタンボルトにするなど錆への対策はできますが、一番はライド後に軽く拭いて汗や汚れを落としてあげることです。

特にステムはフレームとハンドルをつなげているパーツでもあるため、サビたボルトが下りのコーナリング中に折れてしまい、固定力が弱くなったまま下らないといけない…なんて考えただけで恐ろしいですよね。 もちろんステム本体もサビにくいとはいえ、長期間放置している場合や傷の入った箇所から錆が広がるケースもなくはありません。こまめに状態・汚れ等を確認することをオススメします。

カーボンハンドル・コラムの場合、締め付けトルクに要注意!

これはどのステムでも共通ではありますが、カーボンハンドル・コラムに取り付けする際はメーカー記載の締め付けトルクの範囲に従って取り付けるようにしましょう。締め付けすぎはクラックの原因となります。

カーボンコラムはハンドルと比べて厚みがある点から締め付けトルクもそこまで低くはないですが、やはり無理に締め付けすぎるとクラックとなってしまいます。ハンドルはまだ同じモデルや他のモデルに交換すれば済みますが、フロントフォークは多くの場合、メーカー発注となってしまうのでお財布のダメージも大きく、せっかく新しいステムを試したいのにバイクに長期間乗れない…なんてことにもなりかねません。どちらの場合もしっかりとトルク管理をしたうえで取り付けるようにしましょう。

3. ロードバイク用 アルミ ステムのおすすめ8選

Shimano PRO(シマノ プロ)のおすすめ

PRO LT ステム (プロ LT ステム)

定価:¥3,300(税抜)
重量: 148 g (100mm・メーカー公称値)

シマノといえばコンポーネントのイメージが強いですが、そこで培ったアルミ鍛造技術を活かしハンドル・ステムも数多くラインナップしています。このステムはそのPROシリーズのエントリーグレードモデルです。

エントリーグレードとはいえ、シマノならではの精度の高さ・安心感があり、高いコストパフォーマンスを誇っているのも魅力ですね。長さも60mmという短い長さから10mm刻みでラインナップされており、角度も6°・17°・35°と3種類あるため、ポジション出しにはもってこいのステムです。

PRO Vibe ステム (プロ バイブ ステム)

定価:¥14,300(税抜)
重量:135g(100mm・メーカー公称値 )

ボルト部分を通常のステムと逆向きにすることで、エアロ性能を高めているのが特徴的なステムです。エアロ性能を追求したステムはフェイスプレートの形状や取り付け強度を確保する関係上、どうしても重量が重くなりがちになりますが、そこは流石シマノといったところ。アルミ鍛造技術を生かし、重量を過度に重くすることなく高い剛性を確保しつつもエアロ形状を実現しており、トッププロ選手も愛用するほどの逸品です。

コンポメーカーのシマノが開発したハンドルなだけあり、Di2のケーブル部分をステムに内臓することができます。特にハンドルバー内臓式ジャンクション・同グレードのVibeハンドルとの相性は抜群で、Di2のケーブルをほとんど露出させることなくフレームに内臓可能なため、ハンドル回りをスッキリさせたい!という方にもオススメですよ。

ZIPP(ジップ)のおすすめ

ZIPP SERVICE COURSESL SL (ジップ サービスコース SL)


定価:¥11,730(税抜)
重量:125g(100mm・メーカー公称値 )

軽量・高剛性だが加工の難しい7075 アルミを使い、またボルト部分もすべてチタンボルトとすることでアルミステムでありながら非常に高い剛性を実現したのがこのZIPP SERVICE COURSESL SL のステム。

他のステムと並べてみれば一目瞭然ですが、ステム自体の太さが一回りほど大きく、金属の質感からステム自体の硬さが伝わってくるほど。その高い剛性はアタックやスプリントの加速力を底上げしてくれます。特にクリテリウムでスプリントして勝ちたい!ロードレースでのアタック力を上げたい!というレース志向の方には特にお勧めですよ。

3T(スリーティー/トリプルティー) のおすすめ

ARX Ⅱ TEAM(アークス 2 チーム)

定価:¥13,000(税抜)
重量:120g(110mm・メーカー公称値)

3Tはロードバイクがクロモリフレームが主流だったころからステム・ハンドル・シートポストの製造・開発を続け今もなお第一線で活躍し続けている伝統あるメーカーです。この3T ARX Ⅱ TEAMのステムは同社のミドルグレードモデルであり、適度な剛性と軽量性を併せ持ち非常にバランスの良いモデルとして仕上がっています。

また、フェイスプレート部分に3Tの刻印が入っており、同社のハンドルと組み合わせた際に白抜きでロゴが浮かび上がる形になっているのも魅力的なポイント。カラーもマットブラック・ホワイト・レッドと多彩です。ポジションだけではなく見た目にもこだわりたいというオシャレさんに是非。

Deda(デダ)のおすすめ

ZERO 1(ゼロ 1)

定価:¥4,480(税抜)
重量:145g(110mm・メーカー公称値)

こちらのステムはDedaのエントリーグレードですが、重量もさほど重くはなく適度な剛性も兼ね備えており、初めてのステム交換にはかなりオススメの逸品です。価格自体もトップグレードのステムと比べてかなり安く、性能に対するコストパフォーマンスは抜群といえるでしょう。

ただ、クランプ部分がΦ31.7mmと他社のΦ31.8mmよりも狭くなっており、ハンドルも同社のΦ31.7mmのものを使用しなければならない点が玉にキズ。とはいえDeda自体ハンドルのラインナップもかなり豊富なので、一度自分の手にしっくりくるハンドルを探してみてはいかがでしょうか。ハンドルとステムのメーカーを揃えることで、バイク全体の統一感がぐっと引き締まりますよ。

TNI(ティーエヌアイ)のおすすめ

HELIUM(ヘリウム)

定価:¥4,800(税抜)
重量: 99g(100mm・メーカー公称値)

その名の通り、極限まで金属の量を削ぎ落とし非常に軽い重量を実現しているのがこのHelium ステムです。ただ軽いだけではなく、軽量かつ強度の高い7000番台のアルミを使うことでステムに必要な剛性を確保しています。

また、軽量ながら非常に価格もリーズナブルなのもポイント。ただし超軽量に作っている特性上、アタックやスプリントといった高いパワーを出す局面では少し物足りなく感じてしまうかも。とはいえ淡々とシッティングで登る場合はさほど強いステム剛性は必要ではないため、何よりも軽量性を求めるヒルクライマーの方にはオススメの逸品でしょう。

SPECIALIZED(スペシャライズド)のおすすめ

COMP MULTI STEM (コンプ マルチ ステム)

定価:¥4,950(税込)
重量: 188g(110mm・メーカー公称値)

ステムを交換してみたいけれど、角度はどのように選べばいいのかわからない…そんなあなたにオススメなのがこのCOMP MULTIステム。付属のシムを使うことにより、2度刻みで10段階まで角度を変えることができます。

デメリットとしてはシム部分も含めてコラムが大きくなってしまうため若干重さがかさんでしまうといったところでしょうか。とはいえポジション出しにはもってこいのステムなので、細かくポジションを調整したい・角度ごとにどう違うのか確かめたいという方は一度お試しあれ。

THOMSON(トムソン)のおすすめ

ELITE X2 STEM (エリート X2 ステム)

定価:¥11,000(税抜)
重量: 100 mm(139g・メーカー公称値)

THOMSONというとプロツアーといったロードシーンではあまりなじみがないかもしれませんが、高いアルミの切削加工技術から美しい造形のパーツを多数ラインナップしている知る人ぞ知るブランド。このELITE X2ステムはその加工技術を生かし、アルミの塊から1本1本時間をかけて削り出し作り出される信頼の高いステムです。

ステム自体の軽量性と剛性のバランスはもちろん、高い技術力を生かして切削加工が施された美しい造形も魅力的なステムですね。特に他ブランドと違い、フェイスプレートをはじめとしてステム全体が丸く仕上がっており、クロモリをはじめとしたクラシカルなフレームとの相性は抜群ですよ。

4. ロードバイク用 アルミ ステムを手放すなら

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記事執筆:伊藤 守

https://sub.biciamore.jp/54896

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