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葛尾村ってどこにあるか知ってっか?~ツールドかつらお

WRITTEN BYぎんちゃん blog

福島県は葛尾村。

常磐道のいわきジャンクションから磐越道を通って向かう、福島県の中通と浜通の間にある村落。

原発事故の影響は今なお残り、村の一部地域はいまだに帰宅困難地域。
村内には汚染土の一時保管施設がありつつも、のどかな日常が流れていく小さな村。
そんな葛尾村で開催される1周28キロのロングコースを使って開催されるロードレース、それがツールドかつらお。

個人的には今年で2回目の参戦になるツールドかつらお。

昨年も訳あってここからシーズンインしたのだけど、今年もここからロードレースにシーズンイン。

ただ、仕事やらでなかなか思うような走り込みやピークが出せておらず、特に体重は「太り気味」のコンディション獲得…状態。
ベストよりも2〜3キロ重たい状態というのもあり、まとまった登坂区間のあるかつらおでは、上位入賞は望むべくもなく、ひとまずは昨年ちぎれてしまったKOMポイントまでは、先頭集団の中で頑張りたい。

▲アイウェアは曇りということでSmithを使った

現地には午前7時過ぎに到着。慌ただしく、チームメイトのかずやくんと試走に向かう。

登坂イメージは悪い。

狙ったイメージ通りに攻め込める気があまりしない。

しかしベストを尽くすしかない。
試走でコースを一周回り、試走で心拍を上げていたのもありスタートまでの90分はアップをせず、調整時間に終始した。

▲スタート前の様子

クラス2はウィンディー筑波は六人が揃う大所帯。
同じジャージの仲間が多いのは心強い。

ローリング中はなんだか周囲が騒がしかったが、気合入れ込んでも厳しいレースには変わりはなかったので、集団の中盤でリラックスして過ごした。
長い下りが終わって左ターン、しばらくしてリアルスタート。
シッティングで回すペダリングを意識して、位置をキープ。
昨年は前へ上がって行ったりもしたが、今年はやらない。
忍者のように心に秘めた作戦を、静かに遂行しようと淡々と集団内で過ごした。

周囲に目を配り中切れしそうな人や、走りがラフな人を避けて確実に進める。

喉が渇いたな、そう思いボトルケージに手を伸ばすと、ボトルがない!??
しまった!
ドリンク作ったまま、バイクに刺し忘れてしまった!

ちょうど近くにいたチームメイトの文倉さんに「ドリンク忘れちまった、こりゃアカン」とボヤく。

ドリンクはクエン酸や電解質、BCAAを溶かしたもので、登坂区間の長いかつらおでは足攣り防止に必要不可欠なもの。
幸い気温が低く、体の負荷が軽い状況だが、どこまで粘ってくれるか…

昨年は遅れてしまった連続した曲がり角の登り区間は、インターバルばりに踏み込んで、やや集団の中頃まで上がり無事クリア。
心拍は終始180後半だが、時々緩む平坦区間ではうまく心拍が落とせて、やはり自分の強みは登坂ではなくインターバル能力だなと苦笑いする。


コース中盤を過ぎ、鬼門のKOMポイントの上り区間は集団のやや後方でさしかかる。
この地点で6人スタートしたウィンディー筑波のメンバーはかずやくん、文倉さん、自分の3人になっていた。

舗装の良い広いS字に入り、斜度があがる。
身体が重い。
ギアを上げてダンシングしたくなるが、この登板は長く、ダンシングの気合踏みでは失速してしまう。
サドルの前へ座り肘を折って、ハンドルを引く、歯を食いしばる。
軽めのギアを辛抱強く回す。
前へ、前へ。
前から人が落ちてきて、ゼビウスの弾を避けるように彼らを避けながら、先頭集団を追跡した。
前の集団がどんどん小さく離れてゆく。
雑になりそうなペダリングをギリギリになりながら、無心に回した。
結局、先頭集団から遅れること10秒ほどでKOMをクリア。
周囲には同じように集団からドロップした選手が何人かいたので、彼らに呼びかけてなんとかパックを組んで身体の負荷を減らそうとするが、今度は下り区間でビュンビュン飛ばし、とてもコミュニケーションが取れる感じではない。

もりもりランドの登坂区間前で何とか3人パックでまとまり、ペースを作って上り始める。
前方から2人、後方から1人か2人、登坂中に合流して一定ペースで登った。
しかし、電解質の補給が出来ず、10分超の登板時間はかなり厳しく、上りの終盤、右ふくらはぎに足攣りの兆候を感じ、緩斜面のペースアップに反応できずグループからドロップ。

なんとか騙しながら登り切る。

あとはゴールまで下るだけ。
下り区間は1人で進入したが、途中、落車している選手がおり、それを見て先に行ったグループが動揺したのか、ペースが緩み、その隙に何とかジョイント。
下りはリスクにならない範囲で積極的に攻め込んでグループの前に上がり、ラストの緩斜面下りの3キロ区間へ。
緩み気味だったグループに「俺が前を引く!!着いてこい!!何人か食おう!!」と呼びかけた。

その気合いに同調?したのか5人パックは上手く協調し、時速60キロ弱の高速ローテーションでゴールラインまで超特急。
4〜5人ほどお陰でパスもできた。
ラストはスプリントせず、順位のキープ程度に踏み込んで滑り込んだ。
ラストの超特急トレインは、一緒した他チームもメンバーもなかなかの達成感があったようで、ゴール後にみな労いあっていた。

結果として順位は平凡なものだったものの、今ある能力通りの走りが出来、昨年よりも内容も良く、まずまずのレースも言えた。
ただ、今年は群馬のレースも多く、登坂力は不可欠、もっと痩せないとなぁ…

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