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資産価値の高いロードバイクは何?オススメモデル13選【ロードバイクの買取販売専門店ビチアモーレ】

WRITTEN BY黒柳卓真

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目次

  1. 5年後も資産価値の高いロードバイクの条件
  2. 資産価値の高いロードバイクのオススメモデル<カーボン編>
  3. 資産価値の高いロードバイクのオススメモデル<チタン・クロモリ編>
  4. 新しいロードバイクの購入を検討されている方に

1. 5年後も資産価値の高いロードバイクの条件

供給に対して需要が多く、希少性がある

モノに対する資産価値の高さは供給(売られている数)に対して需要(欲しいと思う人・買い手の多さ)によって決まります。供給に対して需要が多ければ、その差分だけ価値が上乗せされるわけです。この差分が大きく、特に供給の量が限られている希少性の高いモデルは、資産価値の高いロードバイクといえるでしょう。

たとえば絶大な人気があるにも関わらず、製造に手間暇がかかる点からメーカー側の生産量が限られている・すでに販売が終わっているモデルなどはその希少性の高さから価値が高く、逆に定価以上の相場でプレミアがつくこともあります。また当時活躍した選手・プロチームの限定カラーなども、同様に資産価値が高くなりやすいです。

モデル自体の完成度・人気が高い

長く価値を保ち続けるには、何よりもモデル自体の完成度、ひいてはその人気自体が高い必要があります。フレーム重量・エアロ性能・振動吸収性・乗り心地・メンテナンス性と、ロードバイクを構成する様々な要素が高い水準を持っていることは非常に重要です。

もちろんメーカー自身が特定の性能を追求し、「体重制限を設定するほど軽量なフレーム」「メンテナンス性を度外視し最高のエアロ性能を実現したモデル」といったモノも存在します。
トップヒルクライマーや、メンテナンスをメカニック任せにできるプロ選手からしてみれば勝ちにつながるモデルには間違いないですが、「人気」という面では万人受けするものとは言い難いでしょう。

特にバイクを複数台所有するのが難しいホビーレーサーにとっては、普段使うバイクの完成度が高いというのは非常に重要です。様々な性能をバランスよく両立できているモデルは、数年後においてもその価値を落としにくいといえます。

ブランドにステータス性・歴史がある

時間が経っても価値を落とさず評価され続けるモノには、必ずといっていいほどステータス性と積み重ねてきた歴史があります。いわゆる「ブランド力」というものです。

高い性能を誇るモデルを数多くラインナップしている・性能面で他社にはない独特の魅力がある、といった特徴を維持し続けることでブランドとしての価値が出来上がっていきます。
例えばトッププロのレースシーンであれば「S-WORKS」が数多く勝ち星を挙げ、また高級カーボンフレームにおいては「いつかはTIME」という言葉があるように、広く認知され人気のあるブランドは、自ずとそのブランド名が話題になるものです。

特にロードバイクにおいてはブランドによるモデル自体のイメージも根強く、低価格を売りにしているブランドのモデルは数年後価値が大きく落ちてしまいがちです。一方で高級志向を貫き、年代ごとの特色を持たせているブランドは今後も高い価値を持ち続ける可能性が高いと言えるでしょう。

性能以外の面でも個性があり、一定のファンが存在する

毎年のように新モデルが発表される中でも、独特な製造方法や乗り味、フレームカラーといった数値に表せない強い魅力を持つモデルは価値が落ちにくいといえるでしょう。

「40kmTTで○○秒短縮」「フレーム重量700gアンダー」とロードバイクの性能は数値化できるようになり、今後もますます様々な性能が数値化できるようになるでしょう。技術革新の目覚ましい昨今において5年後、10年後において現在の数値が塗り替えられているのは明白です。

2. 資産価値の高いロードバイクのオススメモデル<カーボン編>

S-WORKS VENGE DISC (エスワークス ヴェンジ ディスク)

開発力、技術力では他のメーカーを寄せ付けず業界をリードし続けるスペシャライズド(SPECIALIZED)から、エアロロードの最高峰としてリリースされたのがこのS-WORKS VENGE DISC。

最高のエアロダイナミクスを実現しているのはもちろんのこと、フレーム構造についても徹底的に見直しを図り前モデルから大幅な軽量化を実現。さらにワールドツアーチームからの緻密なフィードバックと「Rider First Engineerd」の考えをもとに高い操作性と乗り心地を両立しており、あらゆる状況において史上最速を語るに相応しい究極の一台と言っても過言は無いでしょう。

現状はS-WORKS TARMACの新モデル販売に伴い、ラインナップから外れてしまいましたがそのエアロ性能は未だ顕在。現行のTARMACシリーズ以上のものであるとメーカー側も公表しており、廃盤モデルながらも高い人気を誇っています。

S-WORKS TARMAC(エスワークス ターマック)

現在はすでに統合されてしまいましたが、エアロロードとしての位置付けにあるVENGEに対して、軽量性を重視したオールラウンドモデルとしてラインナップされているのがこの「TARMAC」シリーズ。

軽量性・乗り味・操作性・エアロ性能を高い次元でまとめているのはもちろん、何よりレース機材としての高い加速性が魅力的な一台です。アタックや集団の活性化など、突然加速するようなレースシーンにおいてその反応性の高さが活きる場面は多く、トッププロからハイアマチュアまで非常に人気の高いモデルといえます。

TREK MADONE SLR(トレック マドン SLR)

世界をリードする技術を持ったレーシングブランドであるトレック(TREK)の中で、究極のエアロ性能を実現したモデルとしてラインナップされているのがこのマドン(Madone)SLR。

インパクトのある大きなダウンチューブはもちろん、ステム一体型のエアロハンドルバーをはじめに、ワイヤー類の徹底的な内装といった細かな部分の作りこみが光る一台です。特に高速巡行時の風を切り裂き進む感覚は、まるで自分が大幅にレベルアップしたと錯覚してしまうほど。完成度・人気ともに非常に高い一台といえます。

Bianchi Oltre (ビアンキ オルトレ)

初代モデルからXR2、XR4と数度のモデルチェンジを繰り返してきたBianchiのトップグレードOLTRE(オルトレ)シリーズ。

現行の「XR4」シリーズではカウンターヴェイルという振動吸収性能に優れたカーボン素材を採用し、パワー伝達のロス・疲労軽減という特性から長時間のライドでも速く走り続けることを実現。

また、過去のモデルにおいてもフレーム自体の作りこみ・乗り心地の高さ、何よりその美しい造形からファンも多く、価値が落ちにくいといえるでしょう。

PINARELLO DOGMA (ピナレロ ドグマ)

イタリアのピュアレーシングブランドPINARELLO(ピナレロ)のトップモデルがこの「DOGMA」シリーズ。数度のモデルチェンジにより常にプロツアーのロードレースに最適化され、2015-2018年の4年にかけて世界最大のロードレースである「ツール・ド・フランス」において4連覇という輝かしい実績を持っています。

軽さや剛性はもちろん、振動吸収性、コントロール性、エアロ性能といった全ての要素を非常に高いレベルで両立し、あらゆる局面において高いクオリティの走りを提供する至極の逸品です。その実績や伝統あるイタリアンブランドといった点から非常に人気の高い一台といえます。

TIME ZXRS (タイム ZXRS)

「いつかはTIME」という言葉があるほど、ロードバイクにおいて非常に高いブランドの価値を誇っているTIME(タイム)の中でも、最高級の名車として名高いのがこの「ZXRS」シリーズ。プロユースのレーシングバイクとしての高い運動性能を持ちつつも、カーボンラグフレーム独特のしなりを活かした走りが持ち味です。
 
細部の作り込みやカーボンの成型技術など、他メーカーとは一線を画すクオリティの高さからブランドに対する根強いファンも非常に多いです。その中でもZXRSシリーズは製造台数が限られていたこともあり、その希少性から常に高い価値を維持し続けています。

3. 資産価値の高いロードバイクのオススメモデル<チタン・クロモリ編>

Cinelli SUPER CORSA(チネリ スーパーコルサ)

50年以上にわたりラインナップされ続け、ビンテージバイクの象徴的存在である名車がこの「Cinelli Super Corsa」。そのクラシカルなスタイルから溢れる美しい造形が魅力的な一台です。

素材にはコロンブスSLという最高峰のクロモリパイプを用い、イタリアの工房で熟練の職人によって一つ一つ手作業で製造されています。その造形や溶接の美しさや伝統的なデザインは、クロモリロードとしても非常に人気の高い一台です。

COLNAGO MASTER(コルナゴ マスター)

伝統あるイタリアンブランドCOLNAGO(コルナゴ)において、往年の名車と名高いのがこの「MASTER」。クロモリフレームといえばまずこのバイクの名が上がるほど有名なモデルであり、そのクラシカルな雰囲気から根強いファンも多いです。

COLNAGOのクロモリフレームといえばその溶接技術の高さはもちろんですが、他メーカーと一線を画すほど上質な美しいペイントも大きな魅力といえます。特に歴代のMASTERシリーズの中でも、最高峰のクロモリパイプであるコロンバスチューブを使用しているモデルはさらに希少性が高く、価値ある一台といえます。

Cinelli Laser(チネリ レーザー)

エアロという概念を取り入れた自転車史に残る名機として名高いのがこの「Laser」。真円形状のクロモリチューブ全盛の時代において、空気抵抗を意識した流れるようなパイピングと、近未来的なシルバーのカラーリングは当時のレーサーにとっても新たなロードバイクの時代を感じさせるものでした。

その人気は現在においても復刻モデルのLAZER Meerが発表されるほど。モデル自体の希少性も高く、今後もその価値が大きく下がるとは考えにくいでしょう。

COLNAGO TITANIO(コルナゴ チタニオ)

「こだわりとは常に持ち続けるもの」という言葉を掲げ、チタン独特の
心地よい乗り味を生かし、奇をてらうことなく走る楽しみを感じられるのがこの「TITANIO」

素地に対しクリアコートを薄く塗り、仕上げに再びクリアコートをかけるなど、塗装の難しいチタンフレームにおいても非常に美しいフレームカラーを実現。その上品な美しい雰囲気は、まさに「オトナの一台」と呼ぶにふさわしいといえるでしょう。

DE ROSA TITANIO(デローザ チタニオ)

 数あるロードバイクの中でも、一つの究極とされているのがこの「TITANIO」。ダブルバテットの3.25チタン合金という極めて特別な金属を使い、オーダーを受け熟練の職人によって製作されます。

事実上オーダー~納車まで1年はかかるという稀少車。クロモリと違い錆や経年劣化がほとんど起こらないチタンフレームはまさに一生モノ。またチタン独特の、必要以上に硬すぎず柔らかすぎない極上のしなやかさには根強いファンも多いです。

Bianchi S9 MATTA(ビアンキ S9 マッタ)

チタンフレームといえば先述の二つのモデルが有名ですが、知る人ぞ知るチタンフレームがこの「S9 MATTA」。

というのも、こちらのフレームは製造コストの高さから数年で製造中止となったモデルなのです。その分流通量が非常に限られており、世界的に見ても希少な逸品であり、特に往年のBianchiファンにとっては垂涎の品。その流通量の少なさから中古市場においても価値の高さを維持し続けています。

Alex Moulton(アレックスモールトン)

「小径車界のロールス・ロイス」という二つ名を持ち、一つの工芸品とも思えるほど美しいフレームワークを持つイギリス生まれの小径車専門ブランドがこの「ALEX MOULTON」

中にはフレーム素材としては珍しいステンレスを用いたモデルもあり、加工の難しいステンレスチューブを熟練の職人が一本一本トラス状に組み上げ、 ポリッシュ加工が施して作り上げるフレームは見る者を感嘆させる美しさを誇ります。こちらもその流通量の少なさ・希少性の高さから非常に価値の高い逸品です。

4. 新しいロードバイクの購入を検討されている方に

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記事執筆:伊藤 守

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