ロードバイク用クリンチャータイヤの選び方とおすすめモデル8選。高性能と利便性の両立!
WRITTEN BY黒柳卓真
blog目次
1. ロードバイク用クリンチャータイヤのメリット・魅力
着脱・交換が簡単で早く、出先でパンク修理が簡単
クリンチャータイヤといえばやはりその着脱・交換が簡単かつ手早く行える点が魅力といえるのではないでしょうか。他の種類のタイヤと比べてパンクした際の対処は一番楽ですし、初心者でも簡単に交換・修理できます。
特に観光目的のロングライドや通勤といった、そこまで速さにこだわらない場面ではライド中にすぐ修理できる、という安心感は大きいのではないでしょうか?
レース志向の方でも、ヒルクライムであれば軽量なタイヤ・クリテリウムならグリップ力重視のタイヤとコースやシチュエーションに応じて交換が簡単にできます。特に時間の限られているホビーレーサーには、簡単かつスピーディに交換ができる、というのは意外と大きなメリットかと思います。
種類が豊富で、ランニングコストが安い
クリンチャータイヤは低価格体のものから、高価格のハイエンドタイヤまでかなり種類がかなり豊富です。そのため、自分の使いたいシチュエーションを選んで好みのタイヤを選ぶことができます。また、カラータイヤをラインナップしているメーカーも多く、愛車のカラーリングと合わせることも比較的簡単です。
また、本体の価格もほかの種類のタイヤと比べて比較的安めな傾向があります。交換も自分でできる場合がほとんどなので、工賃など+@の費用も発生しにくいです。また、パンクしてしまってもチューブを修理・交換すれば引き続き使えるため、ランニングコストにはかなり優れているといえます。
2. ロードバイク用クリンチャータイヤのデメリット・注意点
構造上、パンクに対して弱い
クリンチャータイヤはその構造上、 タイヤとチューブが分離しているため小石や路面の突起物にできた傷によってパンクしやすくなっています。また、段差などに不意に乗り上げた際にリム打ちパンクを起こしやすいです。また、摩耗が進んでいくとタイヤ自身の厚みも薄くなるため、定期的なタイヤの状態確認をお勧めします。
多くのタイヤには摩耗の度合いを表すインジケーターがあるので、一月や距離ごとに確認するのが吉です。また、前輪と後輪だと体重のかかる後輪のほうが摩耗が激しいため、定期的に前後のタイヤを互いに交換することで寿命を延ばすことができますよ!
トータルの重量が重くなりがち
外側のタイヤ+内側のチューブの組み合わせとなるため、耐久性や耐パンク性を確保するためにトータルの重量は重くなりがちな傾向にあります。また、ホイール自体もクリンチャータイヤを取り付けるためのビードフックが必要になるため、チューブラー対応のホイールと比べて重量が重くなりがちです。
ただ、最近は高性能・軽量なクリンチャータイヤもかなり増えてきています。また、チューブ自体も新しい素材であるTPUを使った超軽量チューブ等、タイヤの選択によってはかなり軽量なホイールシステムとして仕上げることもできますよ!
3. ロードバイク用 クリンチャータイヤ のおすすめ8選
CONTINENTAL(コンチネンタル)のおすすめ
GRAND PRIX 5000 (グランプリ 5000)
定価:¥8,200(税抜)
重量:225 g(25C・メーカー公称値)
10年もの間ベストタイヤとしてトップに君臨し続けていた同ブランドのGP4000をコンパウンド・ケーシング・外観まで徹底的に見直し、より高性能なタイヤとして生まれ変わったのがこのタイヤ。
GP4000シリーズと比べてタイヤ表面のゴムは柔らかくしっとりと仕上がっており、グリップ力・転がり抵抗の低減につながっています。トップクラスの軽量性にもかかわらず耐パンク性も高く、総合的な性能ではクリンチャータイヤの中でも1,2を争うレベルのタイヤといえます。あえて難点を上げるとすれば、トータルの性能がバランスよくまとまりっており、万能すぎるあまり今一つ面白みに欠けるといったところでしょうか。それほどに完成されたタイヤだと言えます。
GRAND PRIX 4000 S Ⅱ (グランプリ 4000 S Ⅱ)
定価:¥8,200(税抜)
重量:225g(25C ・メーカー公称値 )
GP5000シリーズが出るまで、幾度か細かいアップデートを繰り返しつつ長年愛用されてきたのがこのタイヤです。新品の在庫は少ないかもしれませんが、モデルチェンジにより在庫処分特価や中古市場などで比較的安く手に入れやすいのがいい点ですね。
GP5000と比べてやや硬めのコンパウンドとなっており、耐パンク性と耐久性はかなり高く、筆者も長年このタイヤを愛用してきましたがパンクしたのは年に一回あるか、といった程度でした。もちろん、軽量性やグリップ力も十分です。性能に対するコストパフォーマンスは抜群の逸品ですよ!
Ultra Sports Ⅱ (ウルトラスポーツ Ⅱ)
定価:¥3,300(税抜)
重量:270g(25c ・メーカー公称値 )
このタイヤは先ほどのGPシリーズと比べて走行性能や重量は劣りますが、その分価格も半分以下と、非常にランニングコストが優れたモデルです。通勤用タイヤやサイクリング、ロングライド等幅広いシーンで活躍できるといえます。タイヤは消耗品なので、なるべく安く済ませたいという方におすすめです。
また、新しくモデルチェンジしラインナップに加わったUltra Sport Ⅲでは、E-BIKEにも対応可能に。原付やオートバイで培った技術をもとに、E-BIKEのアシストの負荷や、重めの車重にも対応できるだけの性能を持っており、E25(制限速度25kmまでのE-BIKEに対応可能なタイヤ)という規格も与えられました。E-BIKEをお使いの方にもおすすめですね。
Vittria(ヴィットリア)のおすすめ
CORSA G2.0(コルサ G2.0)
定価:¥6,900(税抜)
重量:255g(25C ・メーカー公称値)
VittriaもCONTINENTAL同様、ロードバイクのタイヤでは常にレースシーンで活躍し続けているトップメーカーの一つです。特にハイエンドタイヤである「CORSA」はその圧倒的なグリップ力が魅力ですね。転がり抵抗も少なく、またタイヤサイドをコットンケーシングとすることでしなやかな走りを実現しています。
その圧倒的なグリップ力とも相まって、下りのコーナリングでの安心感・タイム短縮にもつながりやすく、ロードレースで真価を発揮するタイヤといえるのではないでしょうか。
Michelin(ミシュラン)のおすすめ
・Michelin POWER Competition(ミシュラン パワー)
定価:¥6,700(税抜)
重量:215g(25C ・メーカー公称値)
クリンチャータイヤの転がり抵抗の低さに注目し、極限まで転がり抵抗を減らす、という思想のもと開発されたのがこの「POWER Competition」です。転がり抵抗に重きを置いているだけのことはあり、ヒルクライムやフラットな整った路面では低価格のタイヤと比べてその走りの軽さが十分体感できるほどスイスイ進む感覚が味わえますよ。
また、2020年5月に新しく「Power Road」にモデルチェンジし、さらなる転がり抵抗の低減がなされています。また、グリップ力や耐久性を犠牲にし最速を目指したタイムトライアル用タイヤとして「Power TT」が追加されています。興味のある方は一度チェックしてみてくださいね。
PIRELLI(ピレリ)のおすすめ
P ZERO VELO(ピーゼロ ヴェロ)
定価:¥6,900(税抜)
重量:205g(25C ・メーカー公称値)
モーターサイクルの分野で培った技術を生かし、比較的後発ながらも確固たる技術を用いてロードバイク用タイヤでも第一線を走っているピレリのハイエンドタイヤがこの「P ZERO VELO」です。高い走行性能はもちろん、簡単に小さく折りたためるほどタイヤ自体がしなやかに作られているのが特徴的ですね。圧倒的なグリップ力があるというわけではありませんが、路面の状況を感じ取りやすく、コントロールのしやすい万人受けするタイヤといえるでしょう。
また、各メーカーと比べて、重量が軽く作られているのも魅力の一つです。タイヤは回転部品であるホイールの外周となるため、数値以上の差を感じ取りやすいですよ。コーナーの立ち上がりや、アタックの切れ味を上げたい方にもおすすめですね。
SCHWALBE(シュワルベ)のおすすめ
SCHWALBE ONE (シュワルベ ワン)
定価:¥6,300(税抜)
重量:245g(25C ・メーカー公称値)
シュワルベといえば高耐久でおなじみの「マラソン」シリーズなどもありますが、もちろん高性能のタイヤもラインナップしています。「One」はシュワルベのクリンチャータイヤの中でもレーススペックの高性能モデルであり、重量と転がり抵抗、耐久性のバランスといった総合性能も高くまとまっています。また、他メーカーよりのハイエンドタイヤよりも若干価格が安く、お財布にも優しいのがいいポイントですね。
少しタイヤ自体の重量は重めに設定されていますが、その分高い耐久性を持っているともいえるでしょう。ハイエンドタイヤは高いけれども、その性能を試してみたい…という方にはお勧めなのではないでしょうか。
SPECIALIZED(スペシャライズド)のおすすめ
S-WORKS TURBO COTTON(ターボ コットン)
定価:¥10,450(税込)
重量:220g(24C ・メーカー公称値)
スペシャライズドといえばフレームはもちろん、ホイールやウェア、サドルなどの周辺部品にも一級品のパーツが多く、このタイヤもその一つです。独自開発のコンパウンドは高いグリップ力を発揮し、コットンケーシングによってそのしなやかさはさらに強化されています。スペシャライズドユーザーでなくとも、その性能の高さから愛用するユーザーも多いのではないでしょうか。
通常タイヤのラインナップでは21C・23C・25Cとラインナップしていくのが基本ですが、このタイヤは24C・26Cと、少しサイズ感をずらしているのも特徴的ですよね。これは同社ブランドのROVALホイールを基準に設計しているため、といわれています。ROVALホイールをお使いの方は一度お試しあれ。
4. ロードバイク用 クリンチャータイヤを手放すなら
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